2016年3月18日金曜日

映画

『キリング・ミー・ソフトリー』 つまらない。見るべきところがほとんどない。チェン・カイコー監督作。

『21グラム』 少し面白い。編集が上手くセンスがあることはわかるが、それで良い映画になるとは限らない。

『インヒアレント・ヴァイス』 俊英ポール・トーマス・アンダーソン監督作。よくある探偵の物語だが、おもしろかった。誰も彼もが麻薬漬け。

『私の、息子』 おもしろかった。ルーマニアの富豪の家族の話。息子を溺愛する母親と駄目人間の息子の話は世界共通のお話だろう。 見ていて嫌な気分になるが、良い映画だ。ダルデンヌ兄弟のような手持ちのカメラを使ったドキュメンタリーのような手法の映画。


ライブ

3/10 WWW <“Many Shapes” Release Tour 2016>
Taiko Super Kicks /井手健介と母船
(井手健介、墓場戯太郎、清岡秀哉、石坂智子、山本紗織、羽賀和貴、岸田佳也、増村和彦)
母船初のWWWということで去年から期待してました。初めに井手さんがひとりで出てきてTaiko Super Kicksの為に作った歌をうたう。その後に母船8人編成。出だしのベースの音がとてもきれいに出ていて、流石WWWと思う。フルートの音も素晴らしい。岸田さんがドラムだしみんな上手いので、問題なく良い出来だった。ただちょっとおとなしい。このメンバーだったらもっと凄いことになっても良いはずだと思った。岸田さんがドラムで、増村さんがパーカッションという贅沢な編成なのに。「おてもやん」でリズムボックスを使うのはまだ良いとして、「誰でもよかった」は岸田さんが叩いた方がずっと良くなるだろうと思った。それから最後の「ロシアの兵隊さん」では羽賀さんのギターが無い方が良かった。このメンバーでの演奏は初めてだというのが一番の理由だろうが、もっと凄いレベルの演奏が出来る人達なのでもったいないと思った。凄いレベルの母船の演奏を聴いたことがあるし、母船が大好きで期待が大きいのでそう思います。(この感想を書いているのは王舟さんのライブを見た後だからというのもありますが。)またWWWで演奏して欲しいと切に思う。もっと凄い母船をWWWで聴きたい。
次に登場したこの日の主役Taiko Super Kicksは名前も初めて聴くバンドです。トリオのロックバンドで曲がメジャーな感じでした。SGを弾くリードギターの人がかなり上手かった。ビンテージっぽいSGを時にぞんざいに扱ってひやひやした。リーダーぼいボーカルの人がとても人が良さそうで好感が持てた。
WWWはライブハウスの中ではかなり音が良い所なのだが、その音響を生かしていたミツメや王舟バンドは特に音が良いバンドなんだなと改めて思った。


3/13 LIQUIDROOM [PICTURE Release Tour - Big Band] at 東京
王舟(Vo,Gt)/岸田佳也(Dr)/池上加奈恵(Ba)/潮田雄一(Gt)/みんみん(Key)/
山本紗織(Flu)/高橋三太(Tp)/荒井和弘(Trb)/大久保淳也(Cl,Sax,Flu)/増村和彦(Per)/
小林うてな(Steelpan,Marimba)/annie the clumsy(Cho)
王舟さんレコ発。『逆鱗』見た後そのままリキッドルームへ。
総勢12人編成のワンマンライブ。中心メンバーはお馴染みのメンバーだし、リハーサルもたっぷりやって1週間前にシャングリラでライブをしているので、演奏の出来は相当に素晴らしかった。曲が良いのはもちろん、音が素晴らしく良い。音がキラキラしている。WWWの時もそうだったけど、王舟バンドは音が素晴らしい。音の良い会場だとその力が十二分に発揮されるようだ。そして岸田さんの演奏が本当に素晴らしい。岸田さんの能力が最高に発揮されているのではないかと思うくらい全てにおいて特別に思えた。思えば王舟バンドの演奏者はみんな個々人の最高の演奏を最高のアンサンブルとして昇華させている。音楽の素晴らしさ、バンドの素晴らしさが爆発しているように思える。WWWでは大人しかった増村さんも凄かった。突き詰めるとこれは王舟さんの能力に拠るところなのだろう。ライブはめちゃくちゃ盛り上がった。拍手が鳴り止まず、ダブルアンコールで再び出てきた王舟さんたちは、もう曲がないのでカーテンコールのように並んで挨拶して帰って行きました。
昨年末に王舟さんと話した時、ワンマンなんて聴きたいですか、と若干乗り気じゃない感じでしたが、リキッドルームワンマンに相応しい素晴らしい出来のライブだったと思います。何よりとても楽しかった。
(この日ショックを受けたこと。コズミック・ファンクのような曲でかっこいいベースを弾いていたかなえさん。しばらく見ない間に髪が黒くなっている。真黒毛で初めて見た時は輝くブロンドだったのに。)


3/14 7th FLOOR 「よかんのじかんのコンサート」
Gofishトリオ(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)
ゲスト:井手健介 / 柴田聡子 / アキツユコ /植野隆司
Gofishトリオレコ発ワンマン。第一部は3人だけで1時間程演奏。静かに空間が音楽で満たされる。完璧な演奏。素晴らしい出来。第二部ではゲストがひとりずつ増えていく。Gofishの曲やカバー曲などをゲストと共に演奏。お客さんで来ていて最前列に座っていた池間さんも急遽呼ばれて参加してくれる。最後にアキさんも加わって、このメンバーが同じステージで演奏するなんてなんて豪華なんだろう。ショウタさんはアルバムやライブに協力してくれた人達に何度も感謝の言葉を口にしていた。生きていると良い事がある。生きてて良かったとは当に今のためにある言葉だと言っていた。音楽に対して謙虚で真摯な姿勢に感動しました。前日は音楽の喜びが爆発したようなライブだったが、この日は音楽って素晴らしい、ミュージシャンって素晴らしいとしみじみ思えるライブだった。


演劇

3/13 東京芸術劇場  NODA・MAP 第20回公演 『逆鱗』
2列目センターブロック。東京千秋楽。4回目観劇。
千秋楽では良くあることだが、開始の音楽が鳴ってもなかなか始まらない。気合を入れているのだろう。なにか怪我でもしたのだろうか、池田成志が片目に黒い眼帯をしている。逆手にとって号泣会見のシーンで丹下段平のセリフを言う。千秋楽なので、みんなちょっとずつ演技がふくらんでいる。ラストの瑛太のシーン。素晴らしかった。瑛太はやり切った。それを受けた松たか子。素晴らしかった。やはり人魚の声を絶叫していた。あまりに圧倒的な演技で、感動が重くショックに近いものになった。怒りや憤り、悲しみを越えて、水底から海面へ向かって立つ塩の柱を超然と見上げる人魚。とてもとても素晴らしかった。
拍手は鳴り止まず、カーテンコールはいつもより2回多く6回。最後はお客さんは立ち上がって拍手した。最後に残った野田さんは土下座して感謝して、投げキッスして帰っていった。野田さんは、お客さんはとても賢い、お客さんを信じているといつも言っているから、このお芝居もこのように観客に受け入れられてとても嬉しかったんだと思う。このお芝居が連日満員で支持されるのは、今の世間の風潮とは全く違うことのように思われるが、これも現実なのだ。芸術の力は偉大だ。

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