ゆらゆら帝国を聴いていなければ、今のように様々なライブに行くようにはなっていませんでした。ゆらゆら帝国のライブはいつでも必ず最高に素晴しかった。いつだったかゆらゆら帝国のライブで、私の後ろにいたディスクユニオンの店員らしい3人組の1人が、「ジミ・ヘンドリックスのライブは見れなかったけど、ゆらゆら帝国のライブが見れるから良かった」と言っていて、私もまったくその通りだと思ったことを思い出します。
映画
『THE KILLER/暗殺者』 おもしろかった。
『アステロイド・シティ』 おもしろかった。町山さんの解説でエリア・カザン、テネシー・ウィリアムズ、リー・ストラスバーグ、マリリン・モンロー、アーサー・ミラーについて知る。メソッド演技と近年台頭しているブレッソンなどの演技を抜く演出法との対立。画は一見ポップだけれど、それがいっそう全編に通底する喪失感を際立たせる。
『荒馬と女』 おもしろかった。登場人物たちが痛々しく見るのが辛い。マリリン・モンローは少女のようにかわいいが、それがいっそう哀しい。
『リバー、流れないでよ』 なかなか面白かった。アイディア勝負。貴船での撮影はとても良かった。
『ドロステのはてで僕ら』少し面白かった。アイディア勝負。
ライブ
4/5 公園通りクラシックス
出演:坂口光央 / 山本達央
公園通りクラシックス、ちょう久々に来た。坂口さんはグランドピアノにたくさんのエフェクターを載せている。達久さんはドラムセットの他にNord Drum 3というパーカッションシンセサイザーを使っている。坂口さんはピアノやピアノを加工した音、弦を直接はじいたり、弦のところに金属のチェーンみたいなものを載せて弾いたりする。坂口さんのつくる音はいつも高潔に感じる。演奏が加速した時の達久さんのドラムの音はいよいよ明瞭に研ぎ澄まされていくようだ。達久さんほど鋭い音のドラマーを私は知らない。このお二人は他に代わる人がいない孤高の演奏家だ。坂口さんと達久さんのセットは日本で聴くことのできる最高のライブの1つだと思っている。2セット演奏してから、おまけでもう1セットアンコールで演奏してくれた。
4/7 旧グッゲンハイム邸
"7e.p. presents Shabason & Krgovich featuring Tenniscoats Japan Tour 2024"
出演:Shabason & Krgovich / Tenniscoats / ゑでぃまぁこん
当初は、ゑでぃまぁこんの演奏時間が短いだろうと思い来る予定ではなかったけど、2月のライブの際に特別な曲を演奏するとうかがったので、その曲の為に来ることにした。トップはゑでぃまぁこん5人編成。グッゲンハイムの音は特別だし、PAの和田真也さんの音響も素晴らしいの一言。演奏時間が短いので、最近の名曲群を中心にしたセットリスト。そんな中「小舟」のカバーは初めて聴いた。そしてテニスコーツのお二人を呼んで「Home Before Dark」のカバー。しかも坂本さんの訳詩による日本語バージョン。この演奏を聴くために来たのだ。ゑでぃさんとさやさんが交互に歌う。植野さんはエレキギター。水谷さんのサックスも入って、最上の演奏だった。あまりにも素晴らしすぎて放心状態になった。その後2曲演奏してゑでぃまぁこんは終了。40分弱と短かったので曲紹介とか全くなくて、「小舟」や「Home Before Dark」の説明すらなかった。今気づいたけど、もしかして「小舟」がカップリング曲なのかもしれない。ゑでぃまぁこん、とにかく素晴らしすぎて怒涛のように感動が押し寄せた。対バンが良ければ良い程ほどゑでぃまぁこんの演奏はいっそう冴えわたるようだ。このライブを見逃さないで心底良かったと思った。次テニスコーツ。打ち込みトラックの脱力ラップ。ニックさんが参加してマイブラのカバー。Shabasonさんがサックス、ニックさんがピアノでテニスコーツの曲を。サックスの音が深く豊かな音で震えた。4人の合奏が感動的だった。最後はShabason & Krgovich+Tenniscoats。最初はShabasonさんがサックスソロでデジタルディレイを使って音を重ねて演奏する。めちゃくちゃ素晴らしかった。そして4人での演奏へ。打ち込みのベーストラックや小鳥の声などの環境音をバックに全員でニックさんの曲を演奏する。ニックさんの歌声が夜の闇に溶け込み、夜と同化して会場を満たす。夜の音楽なのだ。夢と現実の狭間で聞こえる歌声。このまま眠れたら幸せだなと思って聴いていた。あらゆる瞬間に幸せな気分になる素敵なライブだった。穏やかで美しい夜だった。
4/13 LIQUIDROOM
『坂本慎太郎LIVE2022 キャバレーニュー白馬 フィルム上映会』
*今回のみ同年ツアー人見記念講堂LIVE映像との2本立オールナイト上映。
チケット取ったけど、オールナイトだし、4時間以上立ちっぱなしになるのかと思うとあんまり乗り気でなかった。午前1時に上映開始なので0時15分くらいについたら、メインフロアは開場していなかった。0時半頃に開場すると、フロアの外側に椅子がいくつか出ていて、運よく座れることになった。フロアにはリキッドルームでは見たことがないテーブルや柵があった。いつものライブに比べるとかなりゆったりとしたスペースがあったので、お客さんは500~600人位かなと思った。1時ぴったりに慎太郎さんの声によるアナウンスがあってニュー白馬のほうからスタート。今回はゆったりとしっかり見れた。ダブルアンコールで坂本さんやメンバーが出てきたシーンは微笑ましく素敵な瞬間だった。とても面白かった。20分休憩を挟んで、3時から人見記念のライブ上映が始まる。このライブは監督が違う。4Kデジタル撮影のクリアな映像。一聴してこちらの方が1段音が良かった。実際のその日のライブではホールの残響があったけど、この映像の音は残響が取り除かれ、締まった、よりヴィヴィッドな音になっていた。ただ映像に関してはニュー白馬の映像の方がはるかに面白かった。撮影や編集の労力が全然違うから当然といえば当然かもしれない。時間も3時過ぎだし、かなり眠かった。こんな眠い中ライブや映画を見るのは初めてだ。眠気と闘いながら4時半にようやく終わって、大根監督からの挨拶があった。最後に大根監督が、個人的に見たいのでアンコールします、と言って大根監督が撮影したゆらゆら帝国の野音のライブを流してくれた。この日何かゆらゆらの映像流すのではないかと思っていた。「いまだに魔法がとけぬまま~無い!!」。あまりの熱量に圧倒された。音楽のエネルギーや鋭さが全く違う。感動するとか悲しくなるとかではなく、ただ茫然と見ていた。こんなライブ見たら、そりゃ影響されるに決まってる。終了は4時50分位。始発は動いていました。
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